gasとjavascriptの違い ~ 初めに
GAS(Google Apps Script)は、JavaScriptをベースとしたスクリプト言語であり、主にGoogleのオンラインサービスやG Suiteアプリケーションの拡張開発に使用されます。
JavaScriptのスキルを持つ人がGASを学ぶと、JavaScriptの知識を活かせる点や学習効率が多くあります!
JavaScriptのスキルを持つ人がGASを学ぶ際に留意すべき違いとポイントについて解説します。
javascriptのスキルを持つ人がgasを学ぶ際のメリット
基本的な文法やコーディングスタイルが共通している
JavaScriptとGASでは、文法やコーディングスタイルが共通しているため、比較的すぐに適応できます。
JavaScriptとGASのそれぞれで、現在の曜日が平日か休日かを判定し、メッセージボックスに表示するプログラム例を見てみましょう。
JavaScript
// 現在の日付を取得
var today = new Date();
// 曜日を取得 (0: 日曜日, 1: 月曜日, ..., 6: 土曜日)
var dayOfWeek = today.getDay();
// 曜日に応じてメッセージを表示
if (dayOfWeek > 0 && dayOfWeek < 6) {
alert("平日です");
} else {
alert("休日です");
}
GAS
function checkWeekdayOrWeekend() {
// 現在の日付を取得
var today = new Date();
// 曜日を取得 (0: 日曜日, 1: 月曜日, ..., 6: 土曜日)
var dayOfWeek = today.getDay();
// 曜日に応じてメッセージを表示
if (dayOfWeek > 0 && dayOfWeek < 6) {
Browser.msgBox("平日です");
} else {
Browser.msgBox("休日です");
}
}
書き方が少し違うだけでほとんど同じだね!
開発の土台となる考え方はJavaScriptと共通している
GASには独自のAPIやオブジェクトが存在しますが、JavaScript上でAPI・オブジェクトの利用経験があればその派生であることが想像つくでしょう。
GASでWEBアプリケーションを作る際の土台となるMVCモデルの考え方も、WEB開発で一般的な考え方を使うため、JavaScriptの経験が大きく生きるポイントです。
また、既に構築されたJavaScriptのライブラリをGASに組み込むことも可能です。
JavaScriptとGASの違い
ここまで似ている点にフォーカスしてきたけど、違う点もあるから注意ね
GASならではの多彩な機能
GASは標準搭載で、トリガー機能・ログ機能・Googleサービスとの連携機能が搭載されています。
コーディングをせず、設定だけで使いこなすこともできるので、GASは開発環境含めてWEBサービスなのだと意識し、どんな機能があるのかを学んでいくことをお勧めします。
実行するプラットフォーム
GASはGoogleが用意してくれたクラウド上で実行されるプログラムなのに対し、JavaScriptは基本的にはクライアント側で動かします。※厳密に言うとJavaScriptもサーバーサイドで動かすことも可能ですがここでは割愛します。
GASでは実行する環境に左右されず処理が安定するが、JavaScriptは実行している人のPCスペックにより処理が早くなったり遅くなったりすることがあるってことね
GASは、そのほとんどがGoogleによって準備されているため、それを利用するだけで良い反面、何かエラーがあったときの詳細な調査が難しかったり、Google側の原因不明のエラーに悩まされることもあります。
WEBサービスを使うとき、プラットフォーマーに改善要望は上げられるけど、いつ対応してくれるかはわからないものよね。。。。
JavaScript経験者がGAS開発入門するときのポイント
まずはGAS標準の開発環境であるGoogleAppsScriptエディターの使い方を学びましょう。
基本的なGASの機能を学んだところで、当サイト案内のWEBアプリを作ってみよう!を実践することで基本的なGASの機能の体験が可能です。
JavaScriptと同じだから何も学習しない、ではなく、新しい言語なのだと意識して情報を吸収していくことでGAS開発者としてもスキルアップしていきましょう。
まとめ
JavaScriptのスキルを持つ人がGASを学ぶ際には、JavaScriptとGASの文法的な違いに注意しながら、既存のJavaScriptの知識やライブラリを活用することが重要です。GAS開発では、JavaScriptのスキルを持つことで学習効率が高まり、応用的な開発や効率化が可能になります。
GAS開発の基本的な流れを把握し、JavaScriptのスキルを補完するための学習方法やリソースを活用しながら、着実にスキルを磨いていきましょう。
コメント